歴史に強いと社会科はおもしろいと坂戸の塾、個別指導のフロンティアは考えます。
2020/09/24
なぜ源氏は3代で終わったか
坂戸の塾、個別指導のフロンティアは中学生に歴史のおもしろさを伝えます。
前回、朝廷と幕府の併存体制の話を書きました。武士は根本的な所で天皇家に対する劣等感があるので、自立して朝廷を圧倒しても「覆滅」することはできなかった。
それどころか、頼朝は晩年に長女大姫の入内運動という武士たちの信頼を一気に失わせる危険な行為を行った。これは平家が「武士の心」を忘れて、公家化した結果、あっけなく滅びた歴史への第一歩なのである。そういうことをする「将軍家」なら、頼朝を担ぎ上げた坂東武士にとって必要のない存在、むしろ有害な存在となりえる。
この視点から考えると、なぜ源氏が3代で滅びたのか、そして滅びたにも関わらず「幕府」は執権体制の下で続いたのかがわかります。そして、この「政権交替」の鍵を握っていたのが、北条時政を頭とする北条一族であったのです。
そして、源氏3代は、初代頼朝が落馬による死、二代頼家は殺され、三代実朝も殺されている。二代三代から考えると、頼朝の落馬による死もかなり疑問視されるところだ。