新型コロナの感染拡大について生物学者の声を紹介します。若葉駅から徒歩圏内の塾、個別指導のフロンティア
2020/12/06
正しく畏れる
坂戸・鶴ヶ島の塾、個別指導のフロンティアは、コロナ禍について生物学者福岡博士(青山学院大学教授)の話を紹介します。
福岡博士は、生物学者の視点から新型コロナの感染拡大をみて、ウィルスに対して「正しく畏れる」ことが大切だと言われています。
「畏れる」とは、自然に対する畏敬というときの「畏」です。自然というのは、チヨウが幼虫からさなぎになり、その中で細胞が一度全部溶けてチヨウへと再構成されて出てくるというようにさまざまな脅威に満ち溢れています。
ウィルスも自然の一部である以上「正しく畏れる」ことが大切です。科学の進歩によって感染経路をすぐに調べることができるようになりましたが、私たちにできることは、マスクをする、手を洗う、身体的距離を保つといった基本的なことです。
では、最大の対策は何かというと、特効薬やワクチンができることではなく、自分の体を信じることです。ウィルスに対しては、必ず体の中の免疫システムが働き、まずは自然免疫という方法で、ウィルスが無作為に暴れないように制御します。それでもウィルスが増殖するようなことがあれば、ウィルスに結合して無力化するような抗体ができます。これがきちんと働くよう信頼をおくことが、最も正しい「畏れ方」です。
この免疫の最大の敵は、ストレスです。ですから、自分の体を信じるということは、免疫システムを正常に維持するということであり、できるだけストレスを感じない生活を送ると言うことです。